御所浦観光案内ブログ
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カテゴリ:御所浦の化石などを紹介( 3 )
御所浦ジオツーリズムガイドリーフレットが更新されました。
「御所浦ジオツーリズムガイド」のリーフレットができました。
A4巻き3つ折のパンフレットです。
一味違う島の旅に、どうぞご活用ください。
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★こちらからダウンロード→リーフレットPDFファイル

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by goshourakankou | 2014-04-23 14:47 | 御所浦の化石などを紹介
御所浦の化石No.02 「ゴショライア クレニュラータ」
御所浦で産出される化石を紹介します。
No.02は「ゴショライア クレニュラータ」
御所浦にちなんだ学名がついている貝化石です。
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「ゴショライア クレニュラータ」は、学名では
Goshoraia crenulata(MSTSUMOTO)
(ゴショライア属 クレニュラータ種 命名者松本)

「ゴショライア 」と、御所浦にちなんだ名がついているのは過去に熊本県特産の化石とされ,御所浦に多く見られたからなのですが、現在では日本中の白亜紀中期の地層から産出することが知られ、ゴショライア属は3種が確認されています。
ゴショライア属は現生のハマグリなどが含まれるマルスダレガイ科の仲間。マルスダレガイ科は現在の二枚貝最大の科で、500から800の種が属していると言われています。前回の「プテロトリゴニア オガワイ」で紹介した、トリゴニア(サンカクガイ科)の仲間が現在7種となってしまったこととは対照的です。

種名の「クレニュラータ」は、訳すと「小円鋸歯状」。ようは「ギザギザ」といったような意味で、ゴショライアクレニュラータを日本語にしたなら「御所浦のギザギザ」とでも言ったところでしょうか。この御所浦ギザギザくんのいったいどこがギザギザなのかというと、それは貝殻のフチの部分。貝殻のフチは腹縁と呼ばれるのですが、腹縁のギザギザ間隔が狭いのが御所浦ギザギザくんの特徴です(写真a)。
また、蝶番部(殻頂)の手前がきゅっとくびれているのも特徴的(写真b)。
御所浦ではゴショライア クレニュラータは大きい個体で5 cmくらいのものもあるそうですが、3~4cmのものが多いようです(写真c)。一方、稚貝なのか、小さな個体も見うけられます(写真d:奥に見えるのは写真aの化石)。
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ゴショライア クレニュラータはプテロトリゴニア オガワイと同じく、「トリゴニア砂岩化石採集場」からはたくさん出ます。トリゴニア化石採集場で、アサリやハマグリっぽい二枚貝化石を見つけたら大体ゴショライアのことが多いのですが、実は違った!なんてこともあるので、やはり最後は白亜紀資料館の学芸員さんを頼りましょう(笑)。

文責:御所浦.net



写真解説
【写真a,b,c】
この写真のゴショライア化石は、貝殻の内側の型が残ったもので、貝殻本体の化石ではありません。こういった、古生物の本体ではなく、岩石に押し付けられた型が化石となったものを「印象化石」と言います。
【写真d】
一方、小さい方のゴショライア化石には貝殻の表面の模様が確認できることからも分かるように、貝殻本体が化石となって残っています。このような本体の残った化石を「遺体化石」もしくは「体化石」といいます。


今回名前の登場した貝類
「ゴショライア クレニュラータ」
学名:Veneridae Pitarinae Goshoraia crenulata(MSTSUMOTO)
和名:マルスダレガイ科 ユウカゲハマグリ亜科 ゴショライア属 クレニュラータ種 命名者松本

「ハマグリ」
学名: Veneridae Meretricinae Meretrix lusoria (Roding, 1798)
和名:マルスダレガイ科 ハマグリ亜科 ハマグリ属 ハマグリ種 命名者Roding 1798年

「プテロトリゴニア オガワイ」
学名:Trigoniaceae Pterotrigoniinae Pterotorigonia(Ptilotrigonia)ogawai(YEHARA)
和名:サンカクガイ科 プテロトリゴニア亜科 プテロトリゴニア属 プチロトリゴニア亜属 オガワイ種 命名者江原
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by goshourakankou | 2010-06-26 10:26 | 御所浦の化石などを紹介
御所浦の化石No.01「プテロトリゴニア オガワイ」
御所浦で産出される化石を紹介します。
No.01は「プテロトリゴニア オガワイ」
御所浦を代表する貝化石です。
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「プテロトリゴニア オガワイ」は、学名では
Pterotorigonia (Ptilotorigonia) ogawai(YEHARA)
(プテロトリゴニア属 プチロトリゴニア亜属 オガワイ種 命名者江原)
二枚貝の「トリゴニア(三角貝)」の仲間です。

化石で産出されるトリゴニアは、日本国内の白亜紀から出る種だけでも50種を数え、三畳紀やジュラ紀、世界中の化石を加えると、たいへんな数にのぼります。
トリゴニアの仲間は、中生代のジュラ紀から白亜紀(2億300万年前~6500万年前)の浅い海の砂底にとても栄えていました。しかし、現在は「ネオトリゴニア」など7種のトリゴニア科の貝がオーストラリア近海に生息するのみです。
一説には、トリゴニアは水管を持たないので、殻の一部砂の上に突き出すという、深く砂の中に潜ることが出来ない生息姿勢であったために、水管を持ち、砂や泥の中に潜り込む二枚貝よりも天敵に狙われやすいなど、生存競争で不利になってその数を著しく減少させたのではないかと言われています。(図ⅰ)
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写真の「プテロトリゴニア オガワイ」化石は、御所浦白亜紀資料館の管理する「トリゴニア砂岩 化石採集場」の、9800万年前の地層の岩石から採集したものです。
前述したように、トリゴニアには多くの種があるのですが、御所浦では13種のトリゴニア科の貝が確認されており、中には種が違う貝なのに素人目には姿が似たりよったりのものもあります。

もし、その中から「プテロトリゴニア オガワイ」を見分けるにはどこを見ればいいのでしょうか。

【プテロトリゴニア オガワイ の見分け方】

1.産出地層 
その化石を採集した地層の年代から、ある程度産出される種類を絞れます。
「プテロトリゴニア オガワイ」は「トリゴニア砂岩化石採集場」からはたくさん出ます。

2.大きさ
種類によってその大きさはちがいます。御所浦で産出されるトリゴニア科の貝は大きいもので10 cmくらいのものもあります。写真の通り「プテロトリゴニア オガワイ」の成体は3cm程度。

3.貝の表面の模様
殻の細かい装飾の特徴から判断することもできます。「プテロトリゴニア オガワイ」は肋(ろく・貝殻の凸状に出ているスジの部分)に顆粒(つぶつぶ)が見られる(写真参照)ことや、エリア部(図ⅱ)の先端が丸くなっているなどの特徴があります。
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上記の方法などで見分けるわけですが、化石を採集しても完全な形ではなく、一部分だけであったり、どこか欠けた形で出ることが多いこともあり、産出される他の化石のことなどをある程度知っていないとなかなか「プテロトリゴニア オガワイ」と同定するのは難しいところです。ですので、御所浦白亜紀資料館で学芸員さんに聞くのが一番の見分ける方法です(笑)。

ところで、学術的に正確に二枚貝の種類を見分る方法として、

4.貝の歯f0132676_2216084.jpg
貝の殻内側、蝶番部の「歯」(図ⅱ)と呼ばれる部分を比較する。
その歯の数、形で分類することができる。

という事が重要なのだそうですが、「プテロトリゴニア オガワイ」に似ているトリゴニア科の貝は同じ歯の構成なので、今回の「プテロトリゴニア オガワイ」を同定するときにはあまり使われないようです。

「プテロトリゴニア オガワイ」、御所浦へ来た時には、ぜひ探してみて下さい。

文責:御所浦.net
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by goshourakankou | 2010-05-24 22:24 | 御所浦の化石などを紹介